F.Durante  Lamentationes Jeremiae, Vespro Breve
 (ドゥランテ エレミア哀歌,小夜課)

(99/12/17)


収録作品
  1.Lamentationes Jeremiae Prophetae
   エレミアの哀歌

  2. Vespro Breve
   小夜課

  以上,フランチェスコ=ドゥランテ (1684-1755) 作曲

演奏者
  Roberta Invernizzi, Emanuela Galli (Sopranos.)
  Dorothee Labushu, Annemieke Cantor, Rosa Dominguez (Altos)
  Marco Beasley (Tenor)
  Antonio Abete, Furio Zanasi (Basses)
  Coro della Radio Svizzera, Lugano
  Sonatori de la Gioiosa Marca
  Diego Fasolis (Conductor)

  CD : ARTS 47522-2 (France)


 ドゥランテ(デュランテかな?)はナポリで活躍した音楽家です。当時のイタリアの作曲家としては珍しく,オペラには手を出さずに教会音楽や協奏曲,鍵盤曲ばかり作っていたようです。LPレコードの時代にはコレギウム=アウレウム合奏団による協奏曲集がほとんど唯一の録音でしたが,CDの時代になって見直されてきたのか,いろいろな録音が出てきました。
 この人の作品は甘く美しいメロディーが特徴ですが,そればかりではなく,構成もきちんとしていてなかなか聴き応えがあります。

 このCDに収録されている2曲のうち,エレミヤ哀歌の方は独唱,合唱と管弦楽(管はトロンボーンのみ)のために書かれています。半音階で下がっていくテーマで始まるダイナミックな冒頭合唱に思わずグッと引き込まれてしまいます。その後はおおむね独唱と合唱が交互に置かれています。美しい旋律が随所にちりばめられたすばらしい作品と思います。ただ,声楽陣が力んでしまったのか,ちょっと荒いのが気になります。合奏の方は非常にうまいです。「ソナトーリ=デ=ラ=ジョイオーサ=マルカ」という名のこのグループは最近注目されているようで,NHKFMの「朝のバロック」で時折紹介されています。このCDには残念ながら演奏者の説明が書かれていないので詳しいことはわかりません。スイスのグループでしょうか?
 後半の夜課の方はとてもきちんと書かれた通奏低音付きの合唱曲(一部独唱も入る)です。演奏はこちらの方がしっかりしていると思います。これもいい曲で,もし楽譜が手に入れば是非歌ってみたいです。

 バッハはドゥランテのミサ曲の楽譜を所蔵していたようですので,いずれ「バッハ周辺CDライブラリ」で取り上げてみたいと思います。また,ドゥランテを紹介したホームページがあります。(http://homepages.go.com/~durante12/index.html)英語とイタリア語なので私には読めませんけど。

 なお,このCDは980円でした。おすすめお買い得品です。(私はどうも安物ばかり買っていますね。)


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