テレマンのフルートとオブリガートチェンバロのための協奏曲

(02/9/30)

G.Ph.Telemann : CONCERTOS for RECORDER and HARPSICHORD
 (テレマン:リコーダーとハープシコードのための協奏曲)
HUNGAROTON HCD31850
演奏者
Anneke Boeke (Recorder)
Miklos Spany (Cembalo)
  CD :HUNGAROTON HCD31850 (ハンガリー)
収録作品
G.Ph.Telemann (1681-1767) / 6 CONCERTOS (1734)
Concerto No.1 D-dor
Concerto No.4 e-moll
Concerto No.2 a-moll
Concerto No.3 A-dor

 これらの作品はコンチェルトと題されていますが、実際は旋律楽器とチェンバロによるトリオです。テレマンはバッハによる同様の作品をおそらく知っていて、それらを真似して書いたのではないでしょうか。しかしながらテレマンの作品はバッハのような緻密さはなく、声部同士の絡みよりも掛け合いに重点を置いて作曲しているように感じられました。とはいうものの、出版されたのがテレマン53才の歳だけあって、我々がよく知っている「音楽練習曲集」のリコーダーソナタやトリオソナタのように技巧をひけらかすことはなく円熟した味わいの作品に仕上がっています。また、全ての曲が4楽章からできていますので、1曲あたり13〜16分ほどの演奏時間を要する聴き応え充分な作品です。
 このCDには収録されていませんが、6番のコンチェルト(イ短調)はリンデの古い録音があり、また少し前にこのコーナーでご紹介した「様々なフルート」にも収録されています。しかし、その他の曲はこのCDが初録音だそうです。まだまだテレマンの作品にはいい物がたくさん眠っているようですね。
 なお、これらの作品はトラヴェルソが指定されていますが、このCDではヴォイスフルート(D管のリコーダー)が使われています。それで、おそらく楽器の性質上からだと思いますが、2番のコンチェルトをト短調からイ短調に、3番を変ロ長調からイ長調に移調して演奏しています。


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