ベリンザーニのリコーダーソナタ

(02/9/28)

BELLINZANI : SONATAS
 (ベリンザーニ:ソナタ集)
PIERRE VERANY PV794112
演奏者:MUSICA ANTIQUA TOULON
Christian Mendoze (Recorder)
Brigitte Trammier (Cembalo)
Jean-Michel Robert (Guitar, Theorbo)
Pierre-Marie Chemla (Basson)
  CD :PIERRE VERANY PV794112 (フランス)
収録作品
Paolo Benedetto Bellinzani (1690?-1757)
Sonata No.4 g-moll
Sonata No.6 a-moll
Sonata No.1 B-dor
Sonata No.5 F-dor
Sonata No.3 C-dor
Sonata No.8 c-moll
Sonata No.12 "La Follia" d-moll

 ベリンザーニはマントゥアかフェラーラで生まれ、非常に若い頃からフェラーラでバッサーニに学び、ボローニャの音楽協会(後年モーツァルトも入った)に入会した後、1715年からフェラーラ、ペサーロ、オルヴィエト、レカナーティの教会の楽長となり、没するまでそれらの職務を務めた方だそうです。今日ではほとんど忘れ去られている音楽家ですね。
 このCDに収められているリコーダーソナタは、1720年にヴェネツィアで彼の作品3として出版された12曲セットのリコーダーソナタ集から選ばれています。1712年に出版されたマルチェッロのリコーダーソナタ集作品2と共に、18世紀に印刷された数少ないリコーダーのための作品集として貴重なものだそうです。でも、その割に耳にする機会がないのは現代譜がほとんどないためでしょうか。12番のソナタがユニヴァーサルエディションから出ていますが、その他はS.P.E.S.のファクシミリ版しかないようです。

 これらの作品、マルチェッロのソナタととてもよく似た印象です。ただし、技術的にはベリンザーニの方がはるかに難しいです。そして4番や12番のソナタはなかなかよくできた作品だと思います。特に「ラ・フォリア」は一聴に値する佳作です。でも、7曲も通して聴くとやはりどれも似たような感じで飽きてきますね。ちょっと地味なのかな。このあたりも忘れ去られている一因でしょうか。ともあれこれらはCDで聴くよりも自分で吹いて楽しむ種類の音楽であるようです。


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