弦楽合奏による「ゴルトベルク変奏曲」

(02/2/8)


Goldberk Variations, BWV988
Arrangement for strings and continuo by Bernard Labadie

(ベルナール=ラバディー編曲による弦楽と通奏低音のためのゴルトベルク変奏曲)

DORIAN xCD-90281

  演奏者:LES VIOLON DU ROY
       Bernard Labadie(Dir.)

  CD : DORIAN xCD-90281 (U.S.A.)

変奏毎の楽器編成

  1. Aria:ソロヴァイオリン、ソロヴイオラ、通奏低音(チェロ・テオルボ)
  2. Variatio 1:ヴァイオリン(第一)、チェロ、通奏低音(コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  3. Variatio 2:ソロヴァイオリン×2、通奏低音(チェロ、チェンバロ、テオルボ)
  4. Variatio 3:ソロヴァイオリン×2、通奏低音(チェロ、チェンバロ)
  5. Variatio 4:弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  6. Variatio 5:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、通奏低音(チェロ・チェンバロ)
  7. Variatio 6:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、通奏低音(チェロ・チェンバロ)
  8. Variatio 7:ソロヴァイオリン、通奏低音(チェロ・テオルボ)
  9. Variatio 8:ヴァイオリン(第一・第二)、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  10. Variatio 9:ソロヴァイオリン×2、通奏低音(チェロ、チェンバロ)
  11. Variatio 10:弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ)
  12. Variatio 11:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ
  13. Variatio 12:ヴァイオリン(第二)、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ)
  14. Variatio 13:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、通奏低音(チェロ・テオルボ)
  15. Variatio 14:ソロヴァイオリン×2、通奏低音(チェロ、チェンバロ)
  16. Variatio 15:ヴァイオリン(第一)、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ)
  17. Variatio 16:ヴァイオリン(第一・第二)、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  18. Variatio 17:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ
  19. Variatio 18:ヴァイオリン(第一・第二)、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  20. Variatio 19:ソロヴァイオリン×2(弱音器付き)、通奏低音(チェロ、テオルボ)
  21. Variatio 20:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ
  22. Variatio 21:ヴァイオリン(第二)、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  23. Variatio 22:弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  24. Variatio 23:ソロヴァイオリン×2
  25. Variatio 24:ヴァイオリン(第一)、ヴィオラ、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ)
  26. Variatio 25:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、通奏低音(チェロ、チェンバロ)
  27. Variatio 26:弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  28. Variatio 27:ソロヴァイオリン、ソロチェロ
  29. Variatio 28:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、通奏低音(チェロ・チェンバロ、テオルボ)
  30. Variatio 29:ソロヴァイオリン、ソロヴィオラ、ソロチェロ、弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  31. Variatio 30:弦合奏、通奏低音(チェロ、コントラバス、チェンバロ、テオルボ)
  32. Aria:ソロヴァイオリン(弱音器付き)、ソロヴイオラ(弱音器付き)、通奏低音(チェロ・テオルボ)


 シュトコヴェツキの弦楽トリオ用編曲をはじめ、ゴルトベルク変奏曲には多種多様の編曲が行われていますが、とうとう古楽器オーケストラによるCDが登場しました。といっても2000年の年号が印刷されていますので、私が気づかなかっただけかも。
 演奏しているのはカナダのケベックで活動しているグループで、このCDには16人の奏者(ヴァイオリン8,ヴィオラ3,チェロ2,コントラバス1,チェンバロ1,テオルボ1)が参加しています。編曲と指揮をしているラバディーさんは新星日響に客演したこともあるそうです。
 CDの解説には、この編曲についてのラバディーさんの考えが詳しく述べられていますが、その中で「バッハの同時代の音楽家がしたような、チャールズ=エイヴィソンが合奏協奏曲をドメニコ=スカルラッティのソナタではなくバッハの作品を基に作ったように」という意図でこの編曲を行ったというようなことを書いておられます。聴いてみると確かに古楽器で無理なく自然に響くよううまく作られています。変奏ごとの楽器の割当がよく考えられていますし、早いパッセージなんかではフレーズ毎に楽器を振り分けて左右から掛け合いのように聴かせるなどの工夫も随所に見られます。それでいて演奏の方はごくごく自然にさらさらと、大変聴き心地のよいものです。グールドのような手に汗握る演奏とは全然違いますので、ひょっとして「軽すぎてバッハらしくない!」とおっしゃる向きがあるかも知れませんが、ま、その辺はお好み次第ということで。

 私のゴルトベルク変奏曲の愛頂盤は、ロバート=ヒルのライブ録音とハンガリーの民族楽器「ツィンバロム」2台で演奏したものの2枚なのですが、これは3枚目になりそうです。


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