Anders Ljungar-Chapelon basse de traversiere
(バストラヴェルソ)

(01/7/6)



収録作品
  1. Prelude (1719) (Jaques Hotteterre le Romain 1674-1760)*
  2. Six airs et brunettes (1715) (J.Hotteterre le Romain)
    Fanfare/Buuons la tasse
    Gravement/Les Dieux comptent
    Brunette/J'ay pour
    Brunette
    Brunette/L'amante le plus
    Air Anglois
  3. Prelude (1719) (J.Hotteterre le Romain)
  4. Piece en trio (1996) (Johannes Johanssou)
  5. Pierian spring (1996) (Kent Olfsson)
  6. Prelude (1719) (J.Hotteterre le Romain)
  7. Air (1702) (Andre Campra 1660-1744)
  8. Chitra (1996) (Pierre-Yves Artaud)
  9. Le Sommeil (1697) (Michel Pignolet de Monteclair 1667-1737)
  10. Prelude (1719) (J.Hotteterre le Romain)

  演奏者:Anders Ljungar-Chapelon (basse de traversiere, traverso Hotteterre)
       Kristina Nilsson (Soprano) [2,7]
       Carina Norlander (recorder) [2,9]
       Britt Junno (Piccolo, traverso Hotteterre) [2,9]
       Sofia Söderberg-Eberhard (baroque celle) [9]
       Hans Hellsten (organ) [9]
  CD : dB Productions dBCD36 (Sweden)


 何だかとても気になって、ちょっとお値段が高かったけど買ってしまったCDです。演奏者はアラン=マリオンに学んでヨーロッパのあちこちのオーケストラで主席を務め、今はスウェーデンのマルメ(Marö)の音楽大学で教鞭を執っていらっしゃるそうです。名前はいったいなんと読むのでしょう?白髪混じりの長髪をオールバックにして、ヒゲなぞ生やしてちょっと助平そうな顔ですな(失礼)。

 内容はオットテールの作品を中心にしたフランスバロックと現代の作品が並べられています。オットテールの無伴奏プレリュードは低い音で演奏されると非常に落ち着いた響きで味わい深いですね。バストラヴェルソはバスリコーダーよりももっと細身で、意外に明るい印象の音色です。
 トラヴェルソやリコーダーを加えた笛の合奏に歌が絡む曲(2,7)は非常に澄んだ響きで、聴いていて鳥肌ものです。また、唯一通奏低音のついたモンテクレールの作品が、これまた絶品。この人、きれいな曲をいっぱい書いているんですよね。その割に録音が少ないのは残念です。

 さてさて、それに引き替え現代曲の方は、バロックの端正な響きと対照的に正直言ってどれも不気味でした。名人芸的な演奏は確かにすごいと思うのですが。特に「Chitara」はテープや低音の唸り声なども入って、ホラー映画のBGMでも聴いているような不安感を感じます。どうもあまり好きにはなれません。効果としてはおもしろいのですけどね。なお、ブックレットに作品解説はいっさい書いてありませんので、作曲者に関しては何もわかりません。

 最後にちょこっと書いておきますが、このCDは優秀録音盤です。うちの装置でも音像が小さくて明瞭です。詳しい録音データは書いてありませんが、録音場所は「Castle of Krapperup」と「Studiobörsen, Malmö」と書いてあります。聴いた感じではテープを使った[8]だけがスタジオ録音のようです。


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