The Food of Love -Baroque Music in London
(愛の糧 〜ロンドンのバロック音楽〜)

(01/6/25)



収録作品
  1. Where Helen lies (Francesco Barsanti c.1690-1772)
  2. Dumbarton's Drums (Barsanti)
  3. The Highland Laddie (Barsanti)
  4. Sonata III in G minor, Opus 1 (Barsanti)
  5. Sonata X in C major (William Babell c1690-1772)
  6. A Ground by Mr. Finger (Gottfried Finger c1660-1730)
  7. Sonata XI F major (Georg Friedrich Händel 1685-1759)
  8. Tweedesyde (Anon. from the Balcarres Luth Book c1700)*
  9. The Nightingale (Anon. from the Balcarres Luth Book)*
  10. I love my love, in secrett (Anon. from the Balcarres Luth Book)*
  11. Sonata I in G minor (Babell)
  12. Lochaber (Barsanti)
  13. The bonny Earl of Murray (Barsanti)
  14. Peggy I must love thee (Barsanti)

  演奏者:Duo al Dente (Per Weile Bak : Lute (*:Solo)/ Kirsten Lund Jensen : Recorder)
  CD : danacord DACOCD547 (Denmark)


 以前にもご紹介しましたリコーダーとリュートのデュエット「デュオ=アルデンテ」の2枚目のCDが出ました。これも全作と同様ほのぼのとした演奏です。

 タイトルの "The Food of Love" というのはシェイクスピアの言葉から採られているそうです。

The Music be the Food of Love, play on:
That Strain again: It had a dying Fall:
Oh! it come o're my Ear like a sweet Sound
That breathes upon a Bank of Violets
Stealing and giving Odours.

 私はシェイクスピアなんぞ読んだことがありませんので出所が何なのかさっぱりわかりません。"The Food of Love" を「愛の糧」と訳すのも多分間違いだと思いますが、「愛のごはん」とか「愛のエサ」では変ですものね。平にご容赦を。
 ロンドンのバロック音楽と副題がついているとおり、ロンドンで活躍した音楽家の作品が集められています。このうち生粋の英国人はバベルだけで、他は外国から来た音楽家ですね。バルサンティはイタリアから、ヘンデルはドイツから、フィンガーはモラヴィア(チェコ)からそれぞれロンドンへやってきた音楽家です。バルサンティは後にロンドンからスコットランドへ移り住んで、当地の女性と結婚したそうです。

 このCDの最初と最後に収められているのは、バルサンティがスコットランドで出版した "A Collection of Old Scots Tunes by Francis Barsanti" という曲集からの小品です。これがのどかで鄙びていて、いい作品です。演奏の方もツボにはまったという感じで実にいい雰囲気なのです。(楽譜ほしい!)それにしても、次に収められている作品1の3のソナタと同じ人の作品とはちょっと信じられません。

 バベルやヘンデルのソナタもなかなかいい演奏ですが、フィンガーのグラウンドがとても気に入りました。これは "The Division Flute" に含まれている曲ですので、以前から知っていましたが、このCDではソプラニーノリコーダーで演奏しています。これが実に楽しい演奏でした。早速パクってワタシも滅多に使わなかったソプラニーノを持ち出し、オルガンの伴奏をしてもらって某所で吹いてみました。アルトで演奏するよりぐっと軽い曲調になります。

 リュートの独奏で収められている3曲は、スコットランドの歌手兼リュート奏者 John Abel という人がまとめた "The Balcarres Luth Book" という曲集からのものです。ファン=エイクでおなじみのナイチンゲールがリュートで奏でられると、ちょっと不思議な感じがします。そんなこと思うのは笛吹きだけか。

 てなわけで、私はすっかり「デュオ=アルデンテ」のファンになってしまいました。来日してくださらないかなぁ。

−*−*−*−*−*−*−追記−*−*−*−*−*−*−

 シェイクスピアの言葉は「十二夜」の冒頭だそうです。岩波文庫では「恋の滋養」と訳されていました。教えてくださったのは「かぐら川」さんです。ありがとうございました。
 滋養という言葉から、ワタシは「滋養強壮にリポビタンD!」くらいしか思いつかないです。どちらかというとお薬系の言葉という印象ですな。
 ファイト一発!恋のリポD!(爆)


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